鯉淵拓真の個人ブログ

[最終更新日]2017/08/20

スタートアップの成長ステージ①シードステージ編

大阪の公認会計士・税理士KOIBUCHIです!

今回は、若手起業家を中心に注目が集まるスタートアップの4つの成長ステージについてのお話だ。
1つのアイデアから始まったスタートアップが成長・拡大し、上場に至るまでには大きく4つの段階が存在する。
ここでは①シードステージ②アーリーステージ③ミドルステージ④レイターステージに分けて説明する。
まずは、シードステージについてだ。


1.シードステージとは

定義については様々な表現があるが、シードステージとは、アイデアと検証の段階である。
こんな商品やサービスがあったらいいなとか、これを普及させることで世の中の仕組みを変えるんだという気持ちが大きい。ワクワクするようなことを創造しているので、とても楽しいし熱い。どこまで本気なのかは人それぞれだが、誰だって想像したことがあると思う。

この先は、本気の人だけが実際に起こす行動だ。
思いついたアイデアを検証にするために、プロトタイプ(試作)を開発する。ここでいうプロトタイプというのは、リーンスタートアップの手法を採用している人にとってのMVP(Minimum Viable Product)、つまり「実用最小限の製品」を意味する。

自分で考えたアイデアというのはあくまでも仮説に過ぎないから、「自分の想定したターゲットが抱えている課題(不便に感じる世の中・現状)を的確に捉えられているか」「課題を解決するために最適な製品・サービスとなっているか」といったことをMVPをもとに仮説検証する
MVPは、WEBサービスやアプリなら、まずは紙に書いてイメージを共有するペーパープロトタイピングでもいいし、inVision」などを利用したモックアップを作成するでもいい。本格的なWEBサービスではなく、単独の機能を手動で提供するのでも良いし、LPを作成しSNSで拡散させて反応をみるという方法でも良い。


2.創業メンバーの重要性

シードステージで重要なのが、メンバー集めだ。
最も初期段階では、アイデアの発案者1人である場合が多く、事業化してスケールさせていくには仲間が必要である。10人組織を作ろうと思ったら、少なくとも最初の3人のメンバーは妥協してはいけない初期の3人が今後のチーム全体の意思に大きく影響を与えるからである。

出来れば役割の異なるメンバーを集めよう。
例えばWEBサービスを立ち上げる場合で、自分が「創業者」でありビジョンやサービスの詳細な設計ができる人物であるとすれば、他の二人は「開発」「デザイン」ができる人が必要になる。その先のことを見据えるならば「マーケティング」の知見を持った人に協力してもらうことも必要であろう。
一人でできることなんて、たかが知れている。だからみんなに協力してもらって、みんなで夢を実現するんだ。

また、チームの良さは単純に能力の良し悪しでは計れない。それよりもビジョンに共感し、同じ想いで事業を加速させるマインドを持ったもの同士でなければならないだろう。
友人や外部の支援機関に対して、事業構想やビジネスモデルをわかってもらうためには、プレゼンテーション資料の準備も不可欠だ。PowerPointやKeynoteで作成してみよう。作成する際の記述ポイントは、後述する予定だ。


3.会社はあってもいいし、なくてもいい

このステージではまだ会社はあってもなくてもどちらでも良いが、チーム集めのために動き回ったり、協業など様々なアライアンス活動を行うのであれば会社があると有利だろう。
遊びでやるんじゃないんだぞ、と本気の意思を周囲に示す効果もある。どっちみち作るんだから先に作ってしまおうと考える人も多いだろう。

ただし、この場合は費用もかかってくるので資金の準備が必要だ。「会社設立Freee」を利用して自分で登記手続を行い最小限の費用(約20万円)に抑えるか、時間がもったいないから司法書士に依頼する場合は約25万円〜30万円程度は覚悟しておいた方が良い。

もし自分で登記手続をやってみようという方がいるのであれば、私が実際に「会社設立freee」で会社を作ってみた際に、その操作と手続の流れを下記コンテンツにまとめたので参考にして欲しい。

関連コンテンツ:「会社設立freeeで会社を自分で作ろう(税理士が実際に作ってみた)」


4.名刺は必須

名刺は必須だ。会社を設立した場合は躊躇なく名刺作成するだろうが、設立してない人も個人名でいいから持っておかないと話にならない。これも価格を優先するなら「ラクスル」などのネット印刷会社で最低限のものが100枚500円程度から作れる。
しかし、名刺は自分の顔でもあり、相手に印象付ける大事なツールであるから、デザイナーに依頼してしっかりしたものを作った方が良い。色、フォント、紙の素材選びなどはのセンスは自分のブランディング能力が試されると思った方が良いだろう。

会社ロゴは必須ではないがあった方が良いだろう。ただ、この段階ではまだ、相手に印象付けたいイメージや伝えたいメッセージ性など、ロゴを構成する上で必要な要素が定まってないかもしれない。「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングを活用して、ロゴのアイデアを募集してみるのも良いだろう。


5.税理士等の専門家はいつでも相談できる関係作りから

税理士である自分で言うのもなんだが、この段階では税理士との顧問契約というのはあまり必要ではないと思う。
事業活動はほとんどないに等しく、会計も複雑ではないため、少し器用な起業家であれば意外と調べながら自分でできちゃったりする。会社を設立したら、安価な報酬を謳った税理士からの広告チラシが、郵便ポストに膨大に届くことになるが、華麗にスルーしてしまって構わない。

それよりも、友人知人に税理士を紹介してもらうか、自分でホームページなどを検索して探しビジネスモデルについての考察や資金計画についての相談を気軽にさせてもらえる関係を築いていくことの方が大事である。
生き様のカッコ良い税理士なら、ある程度の相談なら顧問契約前の段階でも聞いてくれたりするはず。当然、この人なら信頼できると思った人には顧問契約をきっちりお願いして、経営者としての誠実性を示せば良いだろう。


6.個人投資家やベンチャーキャピタルからの資金調達

シードステージにおいては、自己資金でサービス開発できる場合は必要ないが、自己資金がない場合は調達が必要だ。
計画的に資金を貯めて、準備万全で起業できる人は素晴らしいが、おおよその起業家はやりたいと思った時に即行動する直感タイプで自己資金があまりないケースが多いだろう。直感即行動タイプは好きだ。
いくら資金がないと言っても、やはり安定したキャッシュを得ながらプロダクト開発ができるに越したことはない。バイトでも業務受託いいから、創業者側の生活が維持できるレベルの収入、いわゆる「ラーメン代稼ぎ」くらいはした方が良いだろう。

とはいえ、サービスの立ち上げにフルコミットが必要な時期が来る。さらに加速するために資金調達を考えるが、実績も返済できる見込みもない状態で銀行からの融資は現実的ではない。

ゆえに、一般的には個人投資家やベンチャーキャピタルなどからシードラウンドやエンジェンルラウンドが行われる。具体的には、シード段階に投資をしてくれるVCか個人投資家に向けて、ビジネスモデルの説明や検証結果をもとに交渉を行い、投資を受けるということになる。
このシードステージにおける資金調達は、最小限のコストでプロダクトを開発するためのものであり、できるだけ早くβ版をリリースすることが求められる


今回は、4つの成長ステージの中で、①シードステージについて書いた。
次回はこれに続く②アーリーステージについてお話ししたいと思う。

関連記事:「スタートアップの成長ステージ②アーリーステージ編」

ご覧いただきありがとうございました! KOIBUCHI

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