マネジメント

どんな立場の人も経営者としての心懸けを

大阪の公認会計士・税理士KOIBUCHIです!

「経営者意識」という言葉がある。
一般に、経営者というと会社を経営する社長だろうが、経営者は社長だけではなく、皆であり、「経営者意識」を持って行動しようというのが今日のお話。

相手に対して、「家族のように接する心」を持ち、「真に正しい行動」を心掛けようという大事なお話。


1.部長・課長・先輩

部長や課長や先輩、つまり部下や後輩を持つ人は経営者だ。
会社という大きな組織ではなくとも、部署やチームリーダーは経営者といっていい。いや、経営者としての自覚がないといけない。
組織単位の大小はあれど、限られた時間の中で常に効率性を意識して、部下や後輩を巻き込みながら仕事を配分し、最高のパフォーマンスを発揮することが求められる。

しかしながら、支配権力に酔いしれた、ただの高圧的な経営者はいけない。器が小さいちっぽけな経営者は、勘違いをした部長や課長や先輩に多い。
そういった人は、社長をよく見て欲しい。社長は厳しいだろうが、優れた社長の厳しさの中には愛がある。
出世の為に下へ責任をなすりつけるのではなく、社長のように最終的には全部自分が被ってやるくらいの器量があれば、会社を辞めても全てうまくいくだろう。

2.政治家

首相や大臣や知事もまた、経営者だ。
何故なら、日本という大きな企業を経営しているからである。あまりにも規模が大きいため、優れた政治家の経営能力・視野の広さには尊敬する。

しかし、リスク管理ができていない場合がある。
目先の自己利益や欲望のために、道を間違い、信頼を損ない、政治家としての人生が終わるニュースを目にする。信頼は構築するのに非常に多くの時間を要するが、失うのは本当に一瞬である。
目先の何かから得ようとする利益と、信頼を失うリスクをよく考えるべきだ。リスクがわからない人は、経営が下手だ。
彼らの失敗から学ぶ。

目先のものに捉われず、長期の目線で物事を見る目を養い、真に正しい行動を実践しよう。

3.両親

父や母は、家族の中では経営者だ。
家族という組織単位で、共同経営を行っている立派な経営者である。
働いて家庭の収入を稼ぎ、食料を仕入れ、キッチンで食材を製造加工し、子供を大きくする。
家計簿という損益計算書を作りながら、赤字にならないよう節約し、利益を残す。
残った利益から、子供が教養を得るための学校などに投資する。
実は、我々が学ぶべき経営者は、幼い頃から一番身近に存在していたのだろう。
何故なら、上述の社長よりもはるかに、自己犠牲・無償の愛の気持ちがあるからである。

このスタイルを自分の家庭や仕事にも活かすべきだ。
部下や後輩に対しても、家族のように愛をもって、ときには優しくときには厳しく接しよう。
焦りや嫉妬、責任転嫁といったネガティブな関係はもうやめてしまおう。
同時に、若い頃は目先の利益に捉われがちだ。まだ理解できていない部下や後輩がいれば、伝えよう。
邪念を捨て、シンプルに正しいことだけを実践していこう。


「家族のように接する心」「真に正しい行動」をおわかりいただけただろうか。
社長も社長以外の人も、仕事や普段の生活において、自分は経営者であることを意識して、日々楽しく経営感覚を養いたい。

ご覧いただきありがとうございました! KOIBUCHI

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