マネジメント

起業家が芸人から感じるタイミングの重要性

大阪の公認会計士・税理士KOIBUCHIです!

先日、起業家が学ぶべき、芸人の凄いところ』を書いたのだが、書いていて同時に気付いたことがある。
それは、ビジネスにおける「タイミングの重要性」である。
芸人のブレイクのタイミングとビジネスが成功するタイミングに共通点がある。
何が共通しているのか、以下に書き記した。


1.ブレイクする芸人のタイミングについて

まず、以下の6組の芸人が皆それぞれ同期であることはご存知だろうか。

①オリエンタルラジオ(中田、藤森)
②はんにゃ(金田、川島)
③フルーツポンチ(亘、村上)
④トレンディエンジェル(たかし、斎藤)
⑤三四郎(相田、小宮)
⑥ニッチェ(江上、近藤)
今や誰もが知ってる芸人ではあるが、ブレイクした時期にはズレがあることに驚いた。

【2005年~ オリエンタルラジオ】
【2008年~ はんにゃ&フルーツポンチ】
【2014年~ トレンディエンジェル&三四郎&ニッチェ】

何故、こんなにもズレが存在するのか。一言で言うと、視聴者が彼らのボケが面白いことに気付かなかったからだろう。

つまり、これを経営的に捉えれば、ブレイクしていなかったのは、市場(視聴者)が彼らのボケを受け入れなかった時期があったということであり、ブレイクしたのは、市場(視聴者)が彼らのボケを必要としたからであると言うことができる。(もちろん、数年の間で面白い芸風に変える場合もあるが、基本的には同じ人間)
彼らは、ブレイクするその時を待っていたのだ。
芸人の芸は唯一無二であり、0から1を生み出すことと同じ。
起業家がまだこの世にない、新たな製品サービスを生み出すことと共通している。


2.Airbnb(エアービーアンドビー)普及の理由からみる市場のタイミング

民泊で有名になりましたAirbnbですが、これが普及した理由は、そのサービスの内容自体が良いわけではない。
様々な見解はあるが、個人的な見解としては、以下の3つの理由により市場がAirbnbを受け入れたからだと考えている。

①社会全体の高齢化が進行し、空き家が増加したこと(商品)
②宿泊施設のキャパシティを超えるほど観光客が増加したこと(借り手)
③経済環境の鈍化により、部屋を貸して副業をしたい人が増加したこと(貸し手)

空き家という「商品」、料金を支払う顧客としての「借り手」、貸部屋サービス利用者としての「貸し手」の3つの環境が整わなければ、このサービスは普及しなかっただろう。
今では国も制度を整備するほどのインパクトである。(利用者は正しく制度を理解して利用しないといけない)


ここまでお読みいただいた方はお分かりでしょう。
そう、芸人は新規市場の開拓者であり、挑戦者である。起業家との新しい共通点とも言える。
我々起業家も、市場のタイミングを見極める目を養いたい。

ご覧いただきありがとうございました! KOIBUCHI

 

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